受賞作品発表
多数のご応募ありがとうございました。
平成18年10月16日(月) 北海道札幌市「きたえ~る」で行われた全国老人福祉施設研究会議《北海道・札幌会議》にて、平成18年度 全老施協広報コンテストの受賞作品が発表・展示されました。 同開会式式典では各部門最優秀賞の授賞式が行われ、賞状及び副賞が授与されました。
受賞施設一覧・総評、リーフレット(PDFファイル)は下記参照ください。
宮崎県軽費老人ホーム青島荘 『あおしま』
ケアハウスハートピア石岡 『こころの楽園』
特別養護老人ホーム紫野 『紫野かわら版』
特別養護老人ホームシャローム 『しゃろーむ通信』
特別養護老人ホームまどかの郷 『拝啓新聞』
長生園 『ほげほげ』
特別養護老人ホーム久慈平荘 『久慈平荘』
特別養護老人ホーム桜の園 『季刊誌 桜の園』
【総評】 東北福祉大学教授 岩渕勝好
最優秀賞の「あおしま」が2連覇を達成した。審査員10人の事前採点で合計点がトップ。最終審査では、「常連が毎年上位を占めるのはいかがなものか」「前半と後半のレイアウトに差がある」「写真に頼り過ぎ情報量が足りない」などの異論はあったが、「介護予防、園芸療法、健康寿命、口腔ケア、フットケアなど、これからの課題をいち早く取り上げ、わかりやすくコンパクトに伝えている」「昨年より改良・改善がみられ技術的な完成度が高い」「誌面が明るく生き生きしている」などの高い評価を得た。
優秀賞の「紫野かわら版」は、A4版横使いの紙面、終面の花盛りレイアウトがユニーク。思い出の写真、施設内の看取りなど、内容が充実し、施設内の事故分析は秀逸。ただ、頁ごとに写真と文字の量にやや偏りがある。優秀賞の「こころの楽園」は、20頁の圧倒的なボリュームとにぎやかで情報満載の紙面。踊り付きのハートピア音頭はパンチ力があり元気と熱気も伝わってくるが、費用は相当かかっているのではないか。
佳作の「久慈平荘」は、終面の4コマ漫画がおもしろい。方言をそのまま使ったノンフィクションの失敗談で、ユーモラスな教訓になっている。パートカラーも苦心が偲ばれ、手作り感がいい。佳作の「桜の園」は表紙の写真が桜の園のイメージにぴったりで、仲良し2人の表情がすばらしい。ただし後半は写真の使い方が平板。
企画賞の「拝啓新聞」は、題字が示すように、ニュースセンスが光っている。まどかの郷年賀状デザイン10年史、まどかの郷10大ニュース、年男・年女の抱負が楽しい。表紙の理事長挨拶はなぜか氏名が見当たらないけれど・・・。 デザイン賞の「しゃろーむ通信」は、表紙の美しさが印象的。東京湾の入り口・走水の情景をメルヘンチックに描きながら福祉の灯台となる思いを訴えている。理念を深めるため文字が多くなっているものの、ユーモラスなカットやデザインが堅さを救っている。
アイデア賞の「ほげほげ」は、編集スタッフが題字そのままに心置きなく遊んでいて、駄洒落の出来はともかく、読者も笑ってしまう。とりわけ"小泉改革"。「何事か」とコマ送りすると、介護環境改善報告で、職員・小泉正弘氏の大真面目な表情がいい。次号からタイトルをどうするか。
ホームページ部門 (応募総数43件)
特別養護老人ホームあさひ園 http://www.kyoujukai.jp
逗子ホームせせらぎ http://www.zushi-seseragi.jp/
【総評】 社団法人シルバーサービス振興会 高橋 望
3年目となった「ホームページ部門」への応募は総数43点。このうち第一次審査を通過した10点を公開し一般ユーザーからの自由投票を行った。この得票数も参考にして最終審査を実施、最優秀賞1点、優秀賞2点、企画賞1点、ブログ賞1点を決定した。 審査は「デザイン、コンテンツの充実度、ナビゲーション性、斬新さ」のほか「コミュニケーション性、情報公開、更新頻度」などの要素も加味して選考。今回はコンテンツにブログ(weblog)を併用したホームページが多く、これまでの「パンフレットに類した広報ツール」から進み「積極的な情報発信ツール」として認識されつつあるように感じた。
最優秀賞には『王子光照苑』(東京都)が選ばれた。一般投票でも最多票を獲得している。内容が充実しており施設の様子を伝える情報が豊富。特に「掲示板」は、頻繁な更新によって2WAYのコミュニケーションツールとして効果を発揮している。デイサービスやショートステイの空き情報も便利。一部、デザインに粗さがみえる部分もあり、今後の「情報の見せ方の工夫」に期待したい。一般投票では「わかりやすい、楽しい、参考になる」というコメントに加えて「また見にきたい」といった声も多く寄せられている。
優秀賞の1つは『逗子ホームせせらぎ』(神奈川県)。シンプルなレイアウトでわかりやすい。「スタッフの独り言」では、写真のほか各人の一言が添えられており人柄をイメージしやすい。施設内での出来事についての情報量も多く、利用希望者の知りたい情報を提供しようとする姿勢が評価されている。 優秀賞のもう1つは『あさひ園』(熊本県)。文字の拡大方法を丁寧に説明するなど、利用者への細やかな配慮がみられる。事業報告やアンケート結果など積極的な情報公開が行われており、「家族会の活動案内」や「調理室だより」も充実している。各ページの見出しを工夫するともっとわかりやすい。
企画賞の『日の出ホーム』(東京都)は、問い合わせや見学申込、資料請求をホームページから直接行える機能性が評価された。各種書類やパンフレットなどもPDFファイルでダウンロードできる。携帯電話用のサイトもあり便利だが、こちらは今後、即時性のある情報コンテンツの整備など、内容をさらに充実させたい。
ブログ賞は『サンライフ彦坂』(岐阜県)。洗練されたブログが高く評価され審査員特別賞として追加された。トップページのコンテンツ数を最小限に抑え、複数のブログによる情報発信で日々の施設の様子を伝えていこうとする試みは斬新。どのブログも同一様式のレイアウトでわかりやすく、安心して読み進むことができる。
使いやすいホームページの条件には「慣れていない人でも迷わずに操作できる」ことが重要な要素としてあげられる。その意味でWEBデザインは「アクセシビリティ(利用しやすさ)」と「ユーザビリティ(使いやすさ)」に配慮してこそ成り立つものだと言える。使い勝手の向上にはゴールは無い。綺麗な画面作りに満足することなく「誰もが使いやすいホームページ」を目指して挑戦を続けていって欲しい。
施設パンフレット部門 (応募総数57件) NEW !!
初めての試みだが力作が揃った。最優秀賞の「あかま」は、大胆な写真のインパクトが強い。表紙の写真は、散る花びらを捉えたタイミングといい、入所者と職員の表情といい、まるで絵に描いたような写真で、つくりすぎの声もあるが、入所したくなるような印象を与え、施設のイメージアップに成功している。説明も写真が中心でわかりやすいが、情報量がやや少ない。 優秀賞の「光風苑」はオーソドックスなスタイルで新味はないが、読みやすく、安心感を与える。入所者の写真を使って生活感、リアリティを感じさせ、表情も幸福感に満ちている。
企画賞の「金沢朱鷺の苑」は、折りたたんで胸のポケットに入るコンパクトなサイズが特長。持て余してすぐ捨てられる恐れが少なく、各施設の料金を含む情報がぎっしり詰め込まれている。実用的、機能的で、1つの方向を示している。 アイデア賞の「平成園」には、審査員全員が驚ろかされた。大きな画用紙4つ折の表裏いっぱいに鳥瞰図のマンガチックなイラストマップ。吹き出しも方言を生かし、意味不明でもけっこう楽しめる。